着衣水泳
ずらりと並んだプールサイドには似つかわしくない長そで、長ズボン。
そう、今日は着衣水泳の日。
衣服を着たまま水に入ると、たとえ泳ぎに自信のある人でも、衣服が重くなったり、水の流れに引っ張られます。
そうなると、体の自由が利かなくなり、力を入れれば入れるほど体力を消耗し、パニックになってしまい溺れてしまうことがあります。
着衣泳訓練では、衣服を着たまま上手に泳ぐことではなく、衣服を着たまま、衣服を着ているメリットを活かし、水に入った時の対処法を学ぶことを目的としています。
まずは、先生の実演から。
水辺を歩いていると、一人が水に落ちてしまいました。
そんな時は、棒などを使います。
おぼれている人を手を差し伸べて助けようとすると、衣服が重くなっていることや、おぼれている人も必死になって助けを求めようとすることから、引っ張られて水中に引き込まれてしまうこともあるので、このような助け方は危険です。
「めちゃくちゃ重いなぁ。」
水を吸い込んだ衣服は、とっても重いです。
これを着たまま、水から上がるのは難しいな。
では、実際に水の中に入ります。
服を着ての入水、恐るおそるといった感じの入水です。
歩き回ってみます。いつもより動きにくそうです。
「動きにくい。」「いつもと違う。」
ペットボトルなど浮力のあるものが手元にあれば。しばらく力を抜いて浮くことができます。
ペットボトルなどを服の中に入れると、手が使えて長時間浮いてられます。
まずはリラックスして浮く練習。これが基本です。
友だちに補助してもらいながら浮いてみます。
「頭が浮いていると沈んでしまうよ。」といっても目を沈めて、口だけ出すことは難しそうです。
空気をためられる構造の服で、余裕があれば浮袋のように使うことができます。
人は肺に空気を入れる浮き、吐き出すと沈むそうです。
ですから手を挙げたり、「たすけて。」と息を吐きだすと沈んでパニックになるとのこと。
また、くつは脱がずに浮力として利用した方がよいそうです。
いかにリラックスして長時間浮けるかが重要とのことです。
おぼれそうになった時、今回の経験が少しでも役に立つことを願います。